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当社では営業担当者でもきちんと屋根裏の確認・矩計図の確認をしています!

2015年1月18日 | おまかせ隊ブログ

お客様には、施工について「ちょっと怖い話」をさせて頂きます。


 

昨日あった話なのですが、
私以外の営業が担当しているお客様の案件で、
当社で矩計図面(かなばかりずめん・・と読みます)を拝見させて頂いた所、
通気垂木構造で、さらに通常の通気垂木構造ではない珍しい構造でしたので
メーカーに設置可否を問い合わせた所、予想通り設置NGという回答でした。

ところが、別の業者さんではその矩計図面をきちんと確認して、かつ、
メーカーに設置可能かどうかの確認をきちんとした結果かなのかどうか、
真実はわかりませんが、「設置可能」という事らしいのです。

 

通気垂木構造の屋根構造の場合、設置方法にもよりますが、
少し前までは設置NGとしていないメーカーも多かったのですが、
現在は一部のメーカーしか設置OKにしていません。
ほとんどのメーカーは設置不可に変えてきています。

 

そして、一部許容しているメーカーであっても
通気垂木の実際の構造によって、設置OK―NGを決めています。

 

今回、メーカーに問い合わせをしたお客様のお家の
通気垂木の構造は、矩計図面上で完全に設置NGの構造・・
というメーカーからの回答でした。

 

元々、そのメーカーは垂木固定のメーカーですので、
通気垂木部分が野地板にきちんと密着していて固定され、
さらに架台金具が、必要十分な強度を保った、
垂木位置固定ができる事が大原則なはずですが・・

 
今回問い合わせをした通気垂木は、通気垂木自体が野地板と
隙間なくぴったり合った取り付け方がされていないとの事で、
ビスを垂木位置に打ったとしても、
ぴったり合っていない部分がある=空間部分がある部分に
ビスを打つようなイメージで強度的に問題が生じるものと思われます。

 

お客様には担当営業が一生懸命この説明をさせて頂きましたが、
その危険性(強度が著しく落ちる可能性があること)を
ぜひご理解頂きたいものだと、私は強く思いました。

 

元々垂木固定のメーカーは、
固定金具自体が野地板固定のメーカーよりも小さく、
取付ビス数も少ない事が多いので、
垂木位置にがっちり固定されないと(垂木部分から外れると)、
野地板固定よりはるかに取付強度が劣ってしまいます。

 

垂木部分に「絶対点で支えなければならない垂木固定メーカー」に対し、
野地板部分でも「面で支える事が許される事野地板固定メーカー」・・
という説明でお分かり頂けるでしょうか?

 

まして、垂木と野地板部分が密着していない部分がある場合は、
もし空間の部分にビスが刺さってしまったら、
その部分の必要な強度はほとんど保てない事になります。

 

もちろんそういった事が原因でパネルが飛来、落下等した場合の
不具合そのものや損害賠償問題が生じてもメーカーは責任を負わないと思いますし、
もし、事前のリスク説明もなく(またはその知識がなく)、
黙って設置を優先するような業者であれば、
後に起こり得る危険を考えれば、ご心配にはならないでしょうか?

 

安かろう悪かろうという言葉がありますが、
太陽光発電システムは家電製品と違い、工事が伴う商品です。
どんなに安くても、工事の品質が劣る(強度が落ちる)ような設置は
絶対にしてはならないし、その前に黙っていてはいけないと思います。

 

断熱性や省エネ住宅の関係で、
通気垂木タイプのここのところお家が増えている中、ともすれば、
お客様が実際に逢われる可能性がある重大な問題かと思いましたので、
「もしも」という事を考えて、ブログに書かせて頂きました。
もし太陽光発電システムを設置する予定で家を建てるなら、
住宅設計前にも充分ご注意頂きたいと思います。

 

下記は小職が屋根裏を拝見させて頂いた際に撮影した画像。
当社では工事担当者だけでなく、
営業担当者でも野地板の状況を確認し、
併せて矩計図面を確認させて頂くなどして、
メーカー施工基準通りの施工が本当にできるかどうかを事前に確認しています。

屋根浦の確認

 

そして、設置に少しでもリスクが考えれる場合は、
きちんとお客様に事前に説明をさせて頂きます。
(設置に対し問題がある場合は、設置をお勧めしません!)

(櫻井)